日本免震構造協会創立30周年記念事業
免震構造アイデアコンペ「免震で変わる!にぎわいの街・安心なくらし」
審査結果発表
応募総数37件の中から、アイデアコンペ審査委員会での厳正なる審査の結果、下記の作品が入賞されました。
最優秀賞
■作品名
みんなの水土間 -絶縁から干渉へ
■受賞者
株式会社竹中工務店 田井 暢 殿
■選評
ネガティブ要素となりがちな免震クリアランスと水路を組み合わせ、街並みの魅力的なにぎわい要素に転換した見事な提案である。ヒューマンスケールの歴史的町並み保存手法としても高く評価され、全会一致の最優秀作品。
クリックすると拡大表示でご覧になれます。
優秀賞
■作品名
1本ずつまちに植えよう 免災の守木
■受賞者
清水建設株式会社 田中 初太郎 殿
清水建設株式会社 端野 亮一 殿
清水建設株式会社 佐々木 由美 殿
清水建設株式会社 渡邉 美土里 殿
清水建設株式会社 嶋田 伊織 殿
清水建設株式会社 塚本 浩 殿
清水建設株式会社 大江 諭史 殿
清水建設株式会社 櫻木 健司 殿
清水建設株式会社 山森 久武 殿
清水建設株式会社 川地 美代子 殿
清水建設株式会社 林 哲朗 殿
清水建設株式会社 中上 和哉 殿
■選評
「免災の守木」は単体でも成立し、増えて街並みと繋がることで、連結制振で街の安全を守り、守木の下の賑わいを演出するというというのが高評価であった。既存技術を発展させて、ぜひ実現してもらいたい提案である。
クリックすると拡大表示でご覧になれます。
優秀賞
■作品名
行雲流水 -地震を楽しむ街-
■受賞者
株式会社大林組 佐々木 潤一 殿
株式会社大林組 佐藤 康平 殿
株式会社大林組 小林 亜佳里 殿
株式会社大林組 岡村 歩 殿
■選評
地震で建物が変形するというネガティブに考えがちな要素を、ポジティブに転換した発想に拍手! 地震のたびに形態を変える免震建築が街の名所となって、にぎわい創出の立役者となる夢がある。
クリックすると拡大表示でご覧になれます。
佳作
■作品名
路地からつながる免震 段階的再開発手法
■受賞者
慶應義塾大学理工学部 アルマザン ホルヘ 殿
慶應義塾大学理工学部 奥野 史佳 殿
慶應義塾大学理工学部 式田 征史 殿
慶應義塾大学理工学部 鈴木 啓太 殿
慶應義塾大学理工学部 広瀬 怜奈 殿
慶應義塾大学理工学部 梅澤 達紀 殿
慶應義塾大学理工学部 ブライオッタ アルベルト殿
慶應義塾大学理工学部 ゴメス ジュリアナ 殿
■選評
昭和の賑わいを残す街並みが失われていく中、免震構造を利用して古い街全体としての耐震性を向上する効果的なアイデアを提案している。基本的な発想であるが、レトロな賑わいを維持するにために考慮すべきアイデアとして評価した。
クリックすると拡大表示でご覧になれます。
佳作
■作品名
PECS -免震が未来をはぐくむ公園-
■受賞者
安井建築設計事務所 吉田 大我 殿
安井建築設計事務所 足立 幸多朗 殿
安井建築設計事務所 横山 佳史 殿
■選評
子供たちが遊具で揺れを学ぶことで免震の未来を育み、災害時には地域支援施設となる小さな拠点。機能満載でちょっと欲張りだが、賑わいが感じられることから票が集まった。でも”やすらぎぞーん”がいちばん揺れそう。
クリックすると拡大表示でご覧になれます。
今年は関東大震災から100年の節目になります。
度重なる大規模災害の教訓から学び、わたしたちの街やくらしは少しずつ災害への備えを蓄えてきました。
同時に、強くて安全な街が実現しても、それだけではわたしたちのくらしが豊かにならないことも学んできました。免震構造は様々な用途の建築物を地震力から解放し、長く安全に保持することに貢献します。
免震構造のこうした利点を活かし、安全・安心でサステナブルな「にぎわいの街・安心なくらし」の提案を募集します。
応募締切日
2023年9月30日(土)まで
事前登録締切日 2023年7月31日(月)まで
解説
近年、にぎわいの象徴であった商店街の消滅が危惧される地域がある一方、歴史的建造物・町並みの保存・整備によって活気を取り戻している地域もあります。街の持続性を担保するレジリエントな建築や都市とは一体どのような空間でしょうか。
近未来、災害に安全で、いつも安心な空間でにぎわいの街が都市のある区画に誕生することを期待し、斬新でわくわくする提案を募集します。この街は免震構造を基盤にして人々がいつでも安全で安心して行き来できる「ストリート」等とともに、にぎわい空間のためのアイデアが盛り込まれ、ユニークな建築空間で構成されるものとします。パブリックとプライベートの区分け、人の動きへの仕掛け、緑との融合など、免震ならではの建築と都市が一体になったデザインの提案を求めます。
本会は免震とともに歩み30周年を迎えました。次の30年に向けて、新しい可能性を切り拓くようなアイデアを期待しています。
応募資格
日本国在住の、建築設計に携わる設計者、学生の方など。
■ 建築士などの資格の有無は問いません。
■ グループ・個人は問いません。
応募形式
A1サイズ横使い1枚に提案1点を記載し、電子ファイル(PDF)で提出する。
コンペ条件
敷 地:敷地の限定はありませんが日本国内を想定規 制:建築基準法等の規制は特に無し
用途等:用途・規模は自由
技術等:現代の技術にこだわることなく、近未来に実現できそうな技術の利用可
コンペ日程
事前登録締切日: 2023年 7月31日
応募締切日 : 2023年 9月30日(必着)
受賞発表 : 2023年10月31日
賞
最優秀賞 (1編): 賞状及び賞金 50 万円
優秀賞(2編程度): 賞状及び賞金 10 万円
佳 作(2編程度): 賞状及び賞金 3 万円
審査委員
委員長 | 下吹越武人(法政大学) |
委員 | 三田 彰 (慶應義塾大学) 東野 雅彦(竹中工務店) 畠中 克弘(日経BP) 人見 泰義(日本設計) 小林 光男(織本構造設計) |
著作権及び応募作品について
- 応募作品の著作権は応募者に帰属する。応募者が国内において著作権等に関する権利の確保を必要とするときは、直接または代理人を通じて自らの責任においてその手続きをするものとする。
- 応募者は応募作品のなかで使用した他者の著作物について、他者の許諾を得た上で、その内容を応募関係書類に明記しなければならない。他者の著作権に抵触するような図,写真等が使用されている場合,入賞・掲載を見送る場合があります。
- 主催者は、最優秀作品等を免震構造普及のための広報活動に 使用できる。この際の使用料は無償とする。
- 主催者は最優者等にインタビューなどの取材を行い公開する 権利を有する。この使用料は無償とする。
- 応募作品は、協会ホームページ、協会会誌「MENSHIN」に掲載するほか、展示会等での展示、作品集として出版、映像集等、その他広報活動用品の作為や販売に使用する。この際の使用料は無償とする。
- 主催者は取得した個人情報は本コンペのみに利用し、他の目 的には利用しない。
応募者は応募作品を提出することにより、本応募規定に同意したものと見なされる。
最優秀者等は募集要項に規定する項目について別に定める確認書を締結する。
応募登録・作品送付先および問合せ先
このコンペに参加される方は事前に本会ホームページの応募登録フォームにて事前登録してください。
応募作品の送付は本会ホームページの応募作品提出フォームにより提出してください。
問い合せ先:
一般社団法人日本免震構造協会 事務局 記念事業委員会
アイデアコンペ審査委員会係
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-3-18 JIA館2階
TEL 03-5775-5432